2014年03月23日
和歌山市出身のピアニスト・村田千佳さんのコンサートレポート!(3/23 東京 トッパンホール)
本日(3/23)、東京・小石川のトッパンホールで「村田千佳 音+(オトプラス)ピアノ・ アンサンブルシリーズ」の第4回目のコンサートが開催されましたので、そのレポートをお届けします。
「村田千佳 音+(オトプラス)ピアノ・ アンサンブルシリーズ」は、和歌山市出身の若手ピアニスト・村田千佳さんが企画した全4回のコンサートシリーズです。村田さんは、平成25年度の和歌山県文化表彰で文化奨励賞を受賞されていますので、ご存じの方も多いと思います。村田さんの詳しいプロフィールについては、「村田千佳 音+(オトプラス)ピアノ・ アンサンブルシリーズ」の出演者プロフィールをご覧ください。

(写真は、和歌山県インターネット放送局の「平成25年度和歌山県文化表彰」(H25.10.31)より)
私がこのシリーズのコンサートにお邪魔するのは昨年11月の第3回に続いて2度目です。これまでの3回は、どちらかといえば村田さんは伴奏役が多かったようですが、今回は神戸市室内合奏団との協奏曲ですから、もちろん村田さんが主役です。私も期待してトッパンホールへと向かいました。
会場で今日のプログラムを受け取りました。こちらです。

今日の演目は、モーツァルトのディヴェルティメントヘ長調KV138、神戸市室内合奏団のコンサートマスター・白井圭さんのヴァイオリンと村田さんのピアノによるハイドンの二重協奏曲ヘ長調Hob.XVIII-6、そして最後がベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19です。どれも結構マイナーな曲で、特にハイドンの二重協奏曲は私のクラシック・コレクションにも一つしかありません。それだけに、今日の演奏はとても楽しみにしていました。

(残念ながら演奏中の写真撮影はできませんので、休憩時間の写真で雰囲気だけお楽しみください。)
いよいよ演奏が始まります。最初は神戸市室内合奏団の弦楽パートの皆さんによるモーツァルトのディヴェルティメント。はじめの1音から素敵なハーモニーが響いて涙が出そうになりました。神戸市室内合奏団は、巨匠ゲルハルト・ボッセが14年間音楽監督を務めて演奏能力並びに芸術的水準は飛躍的な発展を遂げたそうです。私が初めてバッハのブランデンブルク協奏曲を聞いたのがボッセの演奏ですから、感動するのも当たり前ですね。
さて、2曲目はハイドンの二重協奏曲。いよいよ村田千佳さんの登場です。ピアノを中心において、そのまわりを弦楽器が取り囲む編成です。村田さんのピアノと白井圭さんのヴァイオリンの音が、ひっついたり離れたり、追いかけっこをしたり、まるで戯れるようにメロディーを奏でていきます。伴奏は弦楽のみ10人ほどの小規模なものですが、しっかり独奏楽器を支えていて、ハイドンの音色を堪能しました。緩徐楽章の最後は、あまりの気持ちよさに眠りそうになってしまいました。

15分の休憩のあと、いよいよ3曲目のベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番です。オーケストラは弦楽器が左側、管楽器が右側に入り、今日の演奏では一番大規模です。第1楽章、村田さんのピアノは強靱なテクニックに支えられて、オーケストラと堂々と渡り合っていきます。またカデンツァでは、ピアノは静かにそして華やかに鳴り響きます。第2楽章は管楽器とピアノのやりとりが絶妙で、聞いていてうっとりとしてきました。そして最終楽章は、村田さんのピアノとオーケストラが、まるで踊っているかのように、ぴったりと息のあった演奏を聴かせてくれました。フィナーレが近づくにつれて、「終わらないでくれ!!」と感じたのは久しぶりです。

会場の聴衆からの大きな拍手に応えて演奏されたアンコールは、ハイドンのピアノ協奏曲ニ長調Hob.XVIII-11の第3楽章ハンガリー風ロンドです。演奏はさらにヒートアップ。村田さんのトリルが冴え渡り、オーケストラも一緒になってフィナーレへと突っ走っていきました。演奏が終わった瞬間、思わず「ブラボー」と叫んでいました。(恥ずかしいので声は出しませんでしたが…。)
とても幸せなひとときを過ごさせていただき、村田さん本当にありがとうございました。今後のますますのご活躍をお祈りしています!!
なお、村田千佳さんの近況や今後のコンサートの出演予定などは、公式ブログなどをご覧ください。
ブログ:Chika Murata Σ Chamber Music
twitter:chika murata ♪ 村田千佳 @claracecilliach
(文責:東京事務所 林 清仁)
「村田千佳 音+(オトプラス)ピアノ・ アンサンブルシリーズ」は、和歌山市出身の若手ピアニスト・村田千佳さんが企画した全4回のコンサートシリーズです。村田さんは、平成25年度の和歌山県文化表彰で文化奨励賞を受賞されていますので、ご存じの方も多いと思います。村田さんの詳しいプロフィールについては、「村田千佳 音+(オトプラス)ピアノ・ アンサンブルシリーズ」の出演者プロフィールをご覧ください。

(写真は、和歌山県インターネット放送局の「平成25年度和歌山県文化表彰」(H25.10.31)より)
私がこのシリーズのコンサートにお邪魔するのは昨年11月の第3回に続いて2度目です。これまでの3回は、どちらかといえば村田さんは伴奏役が多かったようですが、今回は神戸市室内合奏団との協奏曲ですから、もちろん村田さんが主役です。私も期待してトッパンホールへと向かいました。
会場で今日のプログラムを受け取りました。こちらです。

今日の演目は、モーツァルトのディヴェルティメントヘ長調KV138、神戸市室内合奏団のコンサートマスター・白井圭さんのヴァイオリンと村田さんのピアノによるハイドンの二重協奏曲ヘ長調Hob.XVIII-6、そして最後がベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19です。どれも結構マイナーな曲で、特にハイドンの二重協奏曲は私のクラシック・コレクションにも一つしかありません。それだけに、今日の演奏はとても楽しみにしていました。

(残念ながら演奏中の写真撮影はできませんので、休憩時間の写真で雰囲気だけお楽しみください。)
いよいよ演奏が始まります。最初は神戸市室内合奏団の弦楽パートの皆さんによるモーツァルトのディヴェルティメント。はじめの1音から素敵なハーモニーが響いて涙が出そうになりました。神戸市室内合奏団は、巨匠ゲルハルト・ボッセが14年間音楽監督を務めて演奏能力並びに芸術的水準は飛躍的な発展を遂げたそうです。私が初めてバッハのブランデンブルク協奏曲を聞いたのがボッセの演奏ですから、感動するのも当たり前ですね。
さて、2曲目はハイドンの二重協奏曲。いよいよ村田千佳さんの登場です。ピアノを中心において、そのまわりを弦楽器が取り囲む編成です。村田さんのピアノと白井圭さんのヴァイオリンの音が、ひっついたり離れたり、追いかけっこをしたり、まるで戯れるようにメロディーを奏でていきます。伴奏は弦楽のみ10人ほどの小規模なものですが、しっかり独奏楽器を支えていて、ハイドンの音色を堪能しました。緩徐楽章の最後は、あまりの気持ちよさに眠りそうになってしまいました。

15分の休憩のあと、いよいよ3曲目のベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番です。オーケストラは弦楽器が左側、管楽器が右側に入り、今日の演奏では一番大規模です。第1楽章、村田さんのピアノは強靱なテクニックに支えられて、オーケストラと堂々と渡り合っていきます。またカデンツァでは、ピアノは静かにそして華やかに鳴り響きます。第2楽章は管楽器とピアノのやりとりが絶妙で、聞いていてうっとりとしてきました。そして最終楽章は、村田さんのピアノとオーケストラが、まるで踊っているかのように、ぴったりと息のあった演奏を聴かせてくれました。フィナーレが近づくにつれて、「終わらないでくれ!!」と感じたのは久しぶりです。

会場の聴衆からの大きな拍手に応えて演奏されたアンコールは、ハイドンのピアノ協奏曲ニ長調Hob.XVIII-11の第3楽章ハンガリー風ロンドです。演奏はさらにヒートアップ。村田さんのトリルが冴え渡り、オーケストラも一緒になってフィナーレへと突っ走っていきました。演奏が終わった瞬間、思わず「ブラボー」と叫んでいました。(恥ずかしいので声は出しませんでしたが…。)
とても幸せなひとときを過ごさせていただき、村田さん本当にありがとうございました。今後のますますのご活躍をお祈りしています!!
なお、村田千佳さんの近況や今後のコンサートの出演予定などは、公式ブログなどをご覧ください。
ブログ:Chika Murata Σ Chamber Music
twitter:chika murata ♪ 村田千佳 @claracecilliach
(文責:東京事務所 林 清仁)
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