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2014年01月21日

消防団員幹部教育第35期(消防団員指導員研修)を実施しました

 実施日時 平成26年1月17日(金)~同年1月19日(日)

 消防団員幹部教育、3日間(21時間)の教育を実施しました。
 今回県下30消防団本部中、17消防団本部合計36名の消防団員が入校しました。
この幹部教育は、県消防協会の行う指導員研修と併設し、班長以上の方々を対象に幹部としての知識の向上と部下団員の指導技能並びに現場対応知識の習得を図るための教育を受けていただきました。

 入校された36名は、「自らの地域は自らが守る。」という崇高なる郷土愛護の精神に基づき、それぞれの本業を持ちながら、地域防災の要として昼夜を問わず、消防団活動に従事されています。
 
 3日間と短い期間でしたが、終始にわたり熱心に、講義及び訓練に参加していただき今回の教育で学んだことを災害現場及び部下の教育等に活かし、今後の災害対応に努めていただきたいと思います。
(文責 消防学校 教官 西田 揚路)




  
Posted by 消防学校 教官 at 10:41Comments(0)消防学校レポート

2014年01月17日

 消防団員専科教育機関科(第3期)を実施しました

 実施日時 平成26年1月9日(木)、10日(金)

 消防団員専科教育機関科、2日間(12時間)の教育を実施しました。
 今回県下30消防団本部中、8消防団本部合計25名の消防団員が入校し、消防車の緊急走行及び機関運用(消防車や可搬式ポンプからの水を出す操作等)を行う際に必要な知識及び技術の習得を図るための教育を受けていただきました。
 消防団員とは、日ごろは本業を持ちながら、自主的に居住する地域の消防団に所属し、緊急時には火災発生時における消火、地震や風水害といった大規模災害発生時の救助・救出、警戒巡視、避難誘導、災害防御などに従事し、また平常時においては、訓練、応急手当の普及指導、住宅への防火指導、特別警戒、広報活動などにも従事するなど、日ごろから地域のために献身的に活動されている方々です。
 入校された25名は全員が「自分たちの地域は自分たちが守る」という強い意思を持ち、終始熱心に、講義及び訓練に参加していただきました。
 
 2日間と短い期間でしたが、今回の教育で学んだことを災害現場及び部下の教育等に活かし、今後の災害対応に努めていただきたいと思います。本当にご苦労様でした。
(文責 消防学校 筒井 敬也)


  
Posted by 消防学校 教官 at 13:01Comments(0)消防学校レポート

2013年12月18日

幹部教育中級幹部科(第13期)を実施しました(県消防学校にて)

平成25年12月9日(月)から13日(金)までの5日間、和歌山県消防学校において幹部教育中級幹部科(第13期)を実施し、県下全17消防本部の28名に幹部職員としての教育を受けていただきました。
教育の実施に当たり、組織の活性化、科学的な人材育成、系統立てた安全管理に主眼を置きカリキュラムを組み立てました。入校生にとっては、素晴らしい講師の方々にも恵まれたこともあり、貴重な学習の場、また「気づき」の場になった事と確信しています。
今後卒業生のご活躍により、より良い職場環境や各市町村における消防サービス向上に繋げていただく事を願っています。
特別講義の受講風景
(文責 消防学校 辻井 雅俊)
  
Posted by 消防学校 教官 at 11:55Comments(0)消防学校レポート

2013年11月28日

専科教育予防査察科(第15期)を実施しました。

実施日時 平成25年11月11日(月)から11月22日(金)まで

専科教育予防査察科、12日間(70時間)の教育を実施しました。
 今回17消防本部中、16消防本部(27名)の学生が入校してきました。
 予防査察科としましては、現任の消防職員を対象として、予防査察業務に関する専門知識の向上と技術の習得を図るために実施しました。

 予防査察業務とは、建物の防火上の安全性や消防用設備等が正しく設置されているかを厳しくチェックします。竣工後の用途変更などの際にも同様の検査を行い、徹底して建物の防火安全確保に努めます。
 また、消防法に基づいて建物や危険物施設などへの立入検査を実施し、法令違反があれば早期改善を促す指導を行います。
 そのためには、法律や建築の幅広い知識が必要とされることは言うまでもありません。
 教育期間中には、現在建設中のイオンモール和歌山(和歌山市ふじと台)に行き、施設内に設置された最新の消防用設備及び防火管理体制を見学させていただきました。




















※イオンモール和歌山施設内にある消防用設備について、施工業者から講義を受けている様子


 今回の教育で習得した知識と、短い期間でしたが共に教育を受け知り合った県下16消防本部の予防業務に携わる職員のネットワークを活かし、今後の予防査察業務につなげてほしいものです。
(文責 消防学校 筒井 敬也 )
  
Posted by 消防学校 教官 at 13:58Comments(0)消防学校レポート

2013年11月11日

専科教育火災調査科第8期を実施しました

実施日時 平成25年10月21日(月)から11月1日(金)まで

 専科教育火災調査科、12日間(70時間)の教育を実施しました。
 今回17消防本部中、15消防本部(27名)の学生が入校してきました。
 火災調査科としましては、消防機関が専属的に対応する火災の調査担当者として、必要な火災原因の調査、損害の調査及び報告等に関する知識、技術の習得を図るために各種の教育を実施しました。





















 実際に模擬家屋を2棟建て、火災を発生させ、火元の原因等を調査する教育も実施しました。












































 学生達は、問題意識を常に持ちながら、実りある模擬家屋調査実習になりました。
 
 幸いなことに、火災の発生件数は全国的にも減少しており、和歌山県においても、同様の傾向を示しています。
 今回の教育で習得したことが全てではありません。あくまで、学生諸君の引き出しのひとつとして各所属本部に持ち帰り、各所属に合うよう創意、工夫して実践していってほしいものです。
(文責 消防学校 西田 揚路 )
  
Posted by 消防学校 教官 at 14:15Comments(0)消防学校レポート

2013年10月23日

自衛消防隊隊員教育(第26期)を実施しました

実施日時 平成25年10月8日から10月11日まで

先日、和歌山県下の事業所に設置されている自衛消防隊の隊員教育を和歌山県消防学校で実施しました。
和歌山県消防学校が実施する自衛消防隊隊員教育とは、和歌山県石油コンビナート等防災本部の要請により、石油コンビナート等災害防止法に基づく特定事業所並びに危険物大量取扱事業所等の自衛消防隊員を対象に実施しています。
自衛消防隊とは、その字のごとく自らの事業所を衛る消防隊で、有事の際は、公設の消防隊が現場到着するまでに、初期消火活動や、人命救助活動、避難誘導を行う方々です。
 災害現場において、初期の活動というのは非常に重要で、その活動の有無により被害の大きさが変わってきます。
 公設の消防隊が、現場に到着するのは通報を受けてから、数分かかり、数分で災害の状況は激変します。
 そのため、各事業所に設置された、自衛消防隊の初期の活動がとても重要になってきます。
 その初期の重要な活動を、担っているのが、今回教育を受けた自衛消防隊の皆さんです。

今回の教育では、13事業所27名の方々が、消防学校に入校されました。
 
 この教育では、火災についての基礎知識や地震についての基礎知識、消火訓練や、救助訓練、そして集団行動の統制に欠かせない訓練礼式などを行いました。

 訓練礼式風景
違う事業所の人が集まっているため、最初は中々そろうことができませんでしたが・・・


訓練を重ねるうち、みごとに統制の取れた1つの形を作れるようになりました。


消火訓練風景

今回は、和歌山県消防学校にある、燃焼実験室という訓練施設内で、実際に木材を燃やし、実火災の室内の暑さや、有効な避難方法などを体験しました。


訓練のため状況を見ながら規模を小さくしているとはとはいえ、やはり火の中は熱気、煙により予想以上に苦しかったようで・・・


室内から出て来たときは、非常に安堵の表情を浮かべていました。

今回の教育は、3泊4日と短い期間でしたが、災害に対する知識や、消火・救助に対する、基礎的な技術の教育を受け、災害に対する意識や、技術の大切さを改めて感じたと思います。

今回の教育を受けられた皆さん方には、あくまでも、安全を第一に考え、有事の際は先頭に立ち、今回学んだ知識・技術を十分生かし、被害を最小限に止められるよう頑張ってもらいたいと思います。

(文責:消防学校 鉄山大至)
  
Posted by 消防学校 教官 at 08:12Comments(0)消防学校レポート

2013年10月03日

卒業式・卒業披露訓練(初任教育第37期)フィナーレ

平成25年9月26日(木)消防学校にて

 校内に植えられた桜が咲く頃、「消防士になりたい」という願いを叶えた和歌山県下の若者達が、希望と不安を胸に消防学校の門をくぐりました。
 新任消防士が必ず通る道「初任教育」は、現場で即戦力となるよう、あらゆる知識、技術、精神力等を徹底的に教育する場で、6ヶ月間にわたり全寮制で実施しています。
 今回で37回目を数える伝統ある本教育ですが、「最高の37期にしよう」と約1年前に職員一同一致団結したことを、昨日のことのように思い出します。
 さて、入校した14消防本部(17消防本部中)49名ですが、年齢層は18歳から28歳までで、平均年齢は22歳でした。例年のことですが、社会人を経験した者、大学卒業・専門学校卒業・高校卒業の者とバラバラであり、それぞれの意識や、仕事に対する考え方、性格も十人十色といったところでした。
 これらの学生達は、個人差はあろうと学校の環境に適応するために苦労したことと思います。学校での日課は分刻みで決められており、定められた時間の五分前には集合しなければいけませんし、私語もしてはいけません。また、屋外で移動する場合3歩以上は駆け足で、声を出す際は大きく明瞭である必要があり、全ての行動にキビキビとした動きが要求されます。もちろん、校内は整理整頓が基本で、靴は常に綺麗に並べる必要があります。そして、常に教官が睨みをきかして監視しています!!!
 消防の現場は、1分1秒を争います。119番通報があってから、現場に到着するまで、到着してから事案を収めるまで、収めてから次の出動態勢をとるまで、といったように、一連の活動に無駄があってはいけません。従って、現場活動に即対応できるように、動きを「習慣化」させ「誠心」を植えつけることが、消防学校の重要な役割となっています。
 172日、823時間にわたる本教育では、様々な知識を得てもらうための授業があり、多くの「知性」を身に付けてもらいました。
 また、多種多様の訓練(これまで掲載したブログで一部閲覧頂けます)では、それぞれ厳しく指導しましたが、特に真夏の炎天下に行った昼間の訓練では、歯を食いしばり本当によく耐え抜き、過酷な状況に立ち向かう「闘志」の成長をみせてくれました。
 初任教育第37期の学生達は、28歳最年長の生徒長、2名の副生徒長を中心として、互いに協力し合い、絆を深めながらそれぞれ向上していきました。

 卒業披露訓練では、49名が一致団結し、みごとに一つとなりました。
「現場に出す準備は整った」、そう感じた瞬間でした。
 成功の秘訣は校訓である「誠心」「闘志」「知性」が備わった証
 これからは、学校で習った基本を現場に当てはめる応用の要素が必要となります。また、学校で習った事をきっかけとし自分なりに発展させていく向上心も必要です。そして何より、何の為に消防士になったのか、消防士の使命とは何かという答えを自分なりの信念として持ち、使命達成のためにどう備えるのかを考えて動く。これらの事を忘れず、日々精進してください。
 職員一同、皆の頑張り、成長、活躍を期待しています。
 最後に、職員、食堂従業員に記念Tシャツ、寄せ書き、贈り物をサプライズでいただきありがとう。初任教育37期の皆と出会えて最高でした。
 皆、卒業式では晴ればれとしたいい表情でした。卒業おめでとう!
(文責:消防学校 辻井 雅俊)













  
Posted by 消防学校 教官 at 18:13Comments(0)消防学校レポート

2013年09月04日

初任教育第37期生 野営訓練

 平成25年8月29日(木)、30日(金) 和歌山県消防学校にて

 本訓練は、緊急消防援助隊等の活動として被災地に災害派遣されたことを想定し、自己完結型で、野営地の設営、必要な資機材および食事などの準備・管理など、学生主体で行わせることで、災害派遣対応能力の向上を図ることを目的として実施しました。
 
緊急消防援助隊とは:フリー百科事典ウィキペディア参照(参考までに)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%8A%E6%80%A5%E6%B6%88%E9%98%B2%E6%8F%B4%E5%8A%A9%E9%9A%8A
 
 想定として、屋内訓練場を野営地に指定しましたが、停電しガスが遮断され、限られた資機材、食材、飲料が置かれている、という状態から訓練を開始しました。
 はたしてうまくいくのか・・・、と内心思っていましたが、生徒長、副生徒長、各小隊長(5人で1個小隊としている)を中心に、ホワイトボードを活用して情報を整理しながら役割分担し、マンパワーをうまく活用し運営していました。
 これも、初任教育を5ヶ月間過ごした学生の成長した証だ、と実感しました。
 今後、それぞれの学生が消防士となり、被災地に赴くことや、それぞれの管轄地域が被災し被災者となるケースがあると思います。
 そういったことを予め想定し、備えてこそ本訓練の意味があります。
 動けるかどうかは、それぞれの学生の自覚と消防士としての使命感にかかっています。
 管轄地域が被災地となった場合、家族を置いて、安心して災害対応に向かうために。

(文責:消防学校 辻井雅俊)



  
Posted by 消防学校 教官 at 13:03Comments(0)消防学校レポート

2013年08月29日

夜中行進訓練 (高野山から和歌山県消防学校までの歩行訓練)

実施日時 平成25年8月22日(木)・23日(金) 初任教育第37期生  

初任教育最大の難関「夜中行進訓練」を実施しました。
この訓練は平成3年度以降実施しているもので、午前11時に世界遺産としても有名な「霊峰 高野山」を出発し、71,5kmの道のりを約20時間掛けて、我らの学び舎和歌山県消防学校を目指す、全国的にも大変厳しい訓練です。
山を下り、また山を越え、足のマメをつぶし、体の痛みに耐え、睡魔と闘いながらも仲間と励まし合い、助け合った末に事態の収束(全員完歩)させた時、幾多の災害にも打ち勝とうとする消防士としての強い自信が生まれるのです。
























































「任務遂行」これは、消防士に課せられた使命である。
 消防士に必要なもの。それは、決して最後まで諦めない強い気持ちで最後まで全力を尽くすことである。



































 消防学校最大の試練「夜中行進訓練」。学生は本当に頑張りました。到着予定時刻よりも一時間も早く到着、それぞれの自信にきっと繋がることでしょう。
 しかし、このように精一杯訓練が実施できたのは、多くの方の多大なサポートがあってのこと。このことに感謝することを忘れることなく、今回はよく頑張った自分をほめてやってください。
 本当にお疲れ様でした。




















(文責:消防学校 西田 揚路)  
Posted by 消防学校 教官 at 23:58Comments(0)消防学校レポート

2013年08月29日

初任教育第37期生 機器取扱い訓練(実技の効果測定)

実施日時 平成25年8月19日(月) 消防学校にて

初任教育も残すところあとわずかになり、日頃の訓練の成果を確認する効果測定(実技の試験)を実施しました。
効果測定の内容は、消防学校に入校してから、今までの約4ヶ月半の教育期間のうち、「機械器具取扱い訓練」の訓練科目時間内(15時間)で、取扱い訓練を実施した消防救助資器材の中から、教官が使用頻度の高い4つの消防救助資器材を指定。それを学生が操作し、技術及び操作方法の習得度を確認するものです。
消防の使命は、国民の生命及び財産をあらゆる災害から守ること、災害が起きれば最小限にくい止めることであり、様々な消防救助資器材を駆使して災害に立ち向かわなければいけません。
災害現場では、1分1秒が要救助者(助けを必要とする人)の生命に直結する。
そのためには、ありとあらゆる消防救助資器材を自分の手足のように使いこなせるようになり、取扱い方法や性能を熟知した上で、現場で活躍して欲しいものです。
 人命救助という尊い使命を全うできるように、頑張れ!

















【エアーソー】
このエアーソーは、空気ボンベからの圧縮空気を動力として、切断のこ刃で鉄材、非鉄材、プラスチック等を切断する資器材。
主な特徴は、火花が出にくいため、引火物の周囲でも使用できる。

















【油圧切断機】
一般的に「カッター」と呼ばれる油圧切断機。30mm程度の丸鋼棒や25mmの鉄筋なら容易に切断できる。交通事故現場では、事故車両の車体やハンドルの軸、ペダル、シフトレバーなどを切断可能。原理はハサミと同じで刃先が交差し、切断を行う。

















【可搬式ウインチ】
可搬式ウインチは人力操作で牽引作業を行います。
本体上部にバーを差し、それを前後に動かすことにより牽引を行う。一般的な普及タイプのものは1600kgまでの重量物を牽引することができる。

















【エンジンカッター】
消防活動における破壊作業に活用される資器材。ガソリンエンジンにより、切断刃を高速回転させ切断する。切断刃を交換することにより、金属やコンクリート等様々なものの切断が可能。                                                   


(文責:消防学校 筒井 敬也)
  
Posted by 消防学校 教官 at 23:38Comments(0)消防学校レポート