2014年03月30日
田辺市出身のバリトン歌手・須藤慎吾さんのコンサート!(3/30 東京・サントリーホール)
先週の「和歌山市出身のピアニスト・村田千佳さんのコンサートレポート!(3/23 東京 トッパンホール)」に続いて、私は2週連続で和歌山県出身のアーティストによるクラシックコンサートに出かけましたので、そのレポートをお届けします。
今日行ってきたのは、東京・サントリーホールのブルーローズ(小ホール)で行われた「須藤慎吾(バリトン)CDデビュー記念 オペラ・コンサート」です。サントリーホールはクラシック好きなら誰でも知っているすばらしいホールです。私も久しぶりなのでとてもわくわくしました。

須藤慎吾さんの公式ホームページ「opera7.jp」に掲載されているプロフィールによれば、須藤さんは、和歌山県田辺市の出身のバリトン歌手で、国立音楽大学、同大学院を出て、様々な声楽コンクールで入賞した後、1999年にイタリアに渡り、イタリア各地のオペラ劇場に出演、特にヴェルディの歌劇の歌唱で高い評価を受けているそうです。
2006年に帰国後は、藤原歌劇団に入団し、数多くのイタリア・オペラに出演するほか、ベートーヴェンやヨハン・シュトラウスなどのドイツ・オペラや様々なコンサートにも出演し、さらに活躍の場を広げているとのこと。現在、国立音楽大学の講師も務めているそうです。
今回のコンサートは、2014年5月21日に予定されている初めてのソロCDオペラアリア集「ARIE」の発売を記念してのコンサートです。サントリーホールの入り口にはプログラムのポスターが掲載されていました。

会場はほぼ満席でした。びっくりしたのは女性のお客様が多かったこと。6割以上が女性だったと思います。さすがはバリトン歌手のコンサートですね。
コンサートの最初に、須藤さんが登場して挨拶をされました。今日のプログラムは、前半はメノッティ作曲のオペラ「電話」を上演、後半はガラ・コンサートで、須藤さんをはじめ、一緒に活動しているフィオーレ・オペラ協会の仲間たちが出演するという構成になっています。
まずは前半のメノッティのオペラ「電話」です。作曲者のジャン・カルロ・メノッティは1911年イタリア生まれアメリカ育ちのオペラ作曲家です。「電話」は、上演時間が30分、登場人物が男女2名という小さなものですが、電話を中心に、若い恋人同士がお互いの思いを確認し合うすてきな話です。
出演は須藤さんのバリトンと、フィオーレ・オペラ協会会長の西政子さんのソプラノ。伴奏はピアノとヴァイオリンとベル(電話)です。
今回は日本語での上演、須藤さんの歌は、言葉がはっきりしていてとても聞き取りやすく、それでいて音楽の流れと歌が溶け合って、豊かな感情表現も込められていて、私は思わず引き込まれてしまいました。

(例にによって、演奏中の撮影は禁止されているので開始前の舞台の写真で失礼します。赤いソファーの左のテーブルに置かれているのが「電話」ですね。)
後半はガラ・コンサート。有名なオペラのアリアなどが順番に披露されていきます。須藤さんが歌ったのは3曲。最初のベッリーニのアリアでは、会場全体に響く声量と確かな技術に圧倒されました。しかし静かな場面でも音程はゆるがず、感情を込めた表現は見事です。
2曲目はヴェルディの歌劇「椿姫」からジェルモンが歌う「プロヴァンスの海と陸」。須藤さんはこの名曲を切々と歌い上げ、私はうっとりとしてしまいました。きっと、女性のお客様は私以上だったのではないでしょうか。
プログラムのフィナーレを飾る3曲目は、ビゼーの「カルメン」から「闘牛士の歌」です。フィオーレ・オペラ合唱団の皆さんも加わりましたが、須藤さんは、合唱と互角にわたりあう堂々とした歌声を披露し、満場の拍手を浴びておられました。
アンコールではデンツァの「フニクリ・フニクラ」を出演者全員で歌い、その後はしっとりとしたデュエットが披露されました。

さて、今回のコンサートは、須藤さんのCD発売記念コンサートということでしたが、来場者には5月発売予定のCDがもれなく配布されました。さらにコンサート終了後には、須藤さんによるサイン会も開催され、長蛇の列ができていました。(並んでいた人は8割が女性だったと思います。)
私も、サインをいただいた後、少しだけ須藤さんとお話をすることができました。和歌山出身であるということをプロフィールに掲載したのはごく最近のことなのだそうです。これまでの活動の場が、和歌山とは全く関係のないところだったので、このような形で知り合えたのはとてもうれしいことだとおっしゃってくださいました。最後に写真撮影をお願いすると快く応じてくださいました。お疲れの中、わがままを聞いてくださり、本当にありがとうございました。

家に帰って、早速いただいたCD「須藤慎吾 アリエ~オペラ・アリア集」を聞きました。今日聞いた3曲を含め11曲が収録されていますが、オーケストラ伴奏なので、須藤さんの歌の魅力がさらに伝わってきます。「ヴォーチェ・デル・レオーネ(ライオンの声)」と呼ばれる圧倒的な声量と確かな技術が堪能でき、気がつけば繰り返し3回も聞いていました。

須藤さんというすばらしい歌手が和歌山から羽ばたいていることを知り、今日はとても満足した一日でした。須藤慎吾さんの公式ホームページのスケジュールには、オペラやコンサートなどの出演予定が掲載されています。今度はぜひ、大きな劇場で須藤さんの歌声を堪能しようと思います。
須藤慎吾さんの今後のご活躍をますます期待したいと思います。
(文責:東京事務所 林 清仁)
今日行ってきたのは、東京・サントリーホールのブルーローズ(小ホール)で行われた「須藤慎吾(バリトン)CDデビュー記念 オペラ・コンサート」です。サントリーホールはクラシック好きなら誰でも知っているすばらしいホールです。私も久しぶりなのでとてもわくわくしました。

須藤慎吾さんの公式ホームページ「opera7.jp」に掲載されているプロフィールによれば、須藤さんは、和歌山県田辺市の出身のバリトン歌手で、国立音楽大学、同大学院を出て、様々な声楽コンクールで入賞した後、1999年にイタリアに渡り、イタリア各地のオペラ劇場に出演、特にヴェルディの歌劇の歌唱で高い評価を受けているそうです。
2006年に帰国後は、藤原歌劇団に入団し、数多くのイタリア・オペラに出演するほか、ベートーヴェンやヨハン・シュトラウスなどのドイツ・オペラや様々なコンサートにも出演し、さらに活躍の場を広げているとのこと。現在、国立音楽大学の講師も務めているそうです。
今回のコンサートは、2014年5月21日に予定されている初めてのソロCDオペラアリア集「ARIE」の発売を記念してのコンサートです。サントリーホールの入り口にはプログラムのポスターが掲載されていました。

会場はほぼ満席でした。びっくりしたのは女性のお客様が多かったこと。6割以上が女性だったと思います。さすがはバリトン歌手のコンサートですね。
コンサートの最初に、須藤さんが登場して挨拶をされました。今日のプログラムは、前半はメノッティ作曲のオペラ「電話」を上演、後半はガラ・コンサートで、須藤さんをはじめ、一緒に活動しているフィオーレ・オペラ協会の仲間たちが出演するという構成になっています。
まずは前半のメノッティのオペラ「電話」です。作曲者のジャン・カルロ・メノッティは1911年イタリア生まれアメリカ育ちのオペラ作曲家です。「電話」は、上演時間が30分、登場人物が男女2名という小さなものですが、電話を中心に、若い恋人同士がお互いの思いを確認し合うすてきな話です。
出演は須藤さんのバリトンと、フィオーレ・オペラ協会会長の西政子さんのソプラノ。伴奏はピアノとヴァイオリンとベル(電話)です。
今回は日本語での上演、須藤さんの歌は、言葉がはっきりしていてとても聞き取りやすく、それでいて音楽の流れと歌が溶け合って、豊かな感情表現も込められていて、私は思わず引き込まれてしまいました。

(例にによって、演奏中の撮影は禁止されているので開始前の舞台の写真で失礼します。赤いソファーの左のテーブルに置かれているのが「電話」ですね。)
後半はガラ・コンサート。有名なオペラのアリアなどが順番に披露されていきます。須藤さんが歌ったのは3曲。最初のベッリーニのアリアでは、会場全体に響く声量と確かな技術に圧倒されました。しかし静かな場面でも音程はゆるがず、感情を込めた表現は見事です。
2曲目はヴェルディの歌劇「椿姫」からジェルモンが歌う「プロヴァンスの海と陸」。須藤さんはこの名曲を切々と歌い上げ、私はうっとりとしてしまいました。きっと、女性のお客様は私以上だったのではないでしょうか。
プログラムのフィナーレを飾る3曲目は、ビゼーの「カルメン」から「闘牛士の歌」です。フィオーレ・オペラ合唱団の皆さんも加わりましたが、須藤さんは、合唱と互角にわたりあう堂々とした歌声を披露し、満場の拍手を浴びておられました。
アンコールではデンツァの「フニクリ・フニクラ」を出演者全員で歌い、その後はしっとりとしたデュエットが披露されました。

さて、今回のコンサートは、須藤さんのCD発売記念コンサートということでしたが、来場者には5月発売予定のCDがもれなく配布されました。さらにコンサート終了後には、須藤さんによるサイン会も開催され、長蛇の列ができていました。(並んでいた人は8割が女性だったと思います。)
私も、サインをいただいた後、少しだけ須藤さんとお話をすることができました。和歌山出身であるということをプロフィールに掲載したのはごく最近のことなのだそうです。これまでの活動の場が、和歌山とは全く関係のないところだったので、このような形で知り合えたのはとてもうれしいことだとおっしゃってくださいました。最後に写真撮影をお願いすると快く応じてくださいました。お疲れの中、わがままを聞いてくださり、本当にありがとうございました。

家に帰って、早速いただいたCD「須藤慎吾 アリエ~オペラ・アリア集」を聞きました。今日聞いた3曲を含め11曲が収録されていますが、オーケストラ伴奏なので、須藤さんの歌の魅力がさらに伝わってきます。「ヴォーチェ・デル・レオーネ(ライオンの声)」と呼ばれる圧倒的な声量と確かな技術が堪能でき、気がつけば繰り返し3回も聞いていました。

須藤さんというすばらしい歌手が和歌山から羽ばたいていることを知り、今日はとても満足した一日でした。須藤慎吾さんの公式ホームページのスケジュールには、オペラやコンサートなどの出演予定が掲載されています。今度はぜひ、大きな劇場で須藤さんの歌声を堪能しようと思います。
須藤慎吾さんの今後のご活躍をますます期待したいと思います。
(文責:東京事務所 林 清仁)
Posted by 東京通信員 at 22:05│Comments(0)
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