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2012年11月12日

わかやま学校防災力アップ事業研究授業発表会に行ってきました

 和歌山県教育委員会では、近い将来の発生が予想される東海・東南海・南海地震に備え、子どもたちに生き抜く力を付けさせる「わかやま学校防災力アップ事業」を実施しています。

 この事業のモデル校に選ばれたのが、新宮市立光洋中学校三輪崎小学校であり、津波防災教育の第一人者である群馬大学大学院の片田敏孝教授のご指導やご助言を得ながら、防災教育に取り組んでいます。

 このたび、新宮市立三輪崎小学校にて研究授業発表会が開催されましたので、レポートします。


 研究発表会は、11月5日(月)の午後から始まりました。
 まずは、各クラスで行われる研究授業を参観させていただきました。
 保護者や町内会の役員さん方も参観されていました。


 小学校1~2年生は、「稲むらの火」の故事の読み聞かせと、2004年スマトラ島沖地震によるインド洋大津波の映像を見て、地震と津波の基礎知識を学びます。


 3年生は、地震が発生した場合の避難方法や津波標識の種類など、津波から自分の命を守るための行動について学びます。


 4年生は、実際に街を歩いて避難場所や危険箇所を見て回るタウンウォッチングを行い、それを各グループで報告します。
 災害時に危険なものは赤で、災害時に役立つものは緑で色分けしています。


 5~6年生は、新宮市が各戸配布した「高いところマップ」を元に、夏休み期間中に各家庭で避難ルートを実際に歩いてもらい、避難に必要な時間や避難路にある危険箇所を発表しました。
 高学年にもなると、和歌山県総合防災課が毎年開催している地域防災リーダー育成講座「紀の国防災人づくり塾」のカリキュラムに比べても負けず劣らずの高度な内容です。
 ちなみに、左の男性が片田敏孝 教授です。


 授業参観の後は、会場を体育館に移して学習会が開催されました。
 教育委員会関係者や各学校の先生のみならず、保護者や町内会の役員さん方も参加されていました。


 三輪崎小学校で防災教育を担当する林宣行先生が、学校の取組内容を発表しました。
 林先生によると、和歌山県教育委員会が作成した「津波防災教育指導の手引き」を元に、海に近いという地域特性を考慮した授業方法の研究、実践的な避難訓練の実施、そして地域や保護者と連携した防災教育の3点に重点を置いて取り組んでいるとのことでした。


 その後、群馬大学大学院の金井昌信 准教授により、研究授業を参観した感想を述べていただきました。
 「稲むらの火」の故事は小学校低学年には難しいなどの課題がありましたが、方向性としては間違っていないので、このまま取り組んで欲しいとのことでした。


 続いて、群馬大学大学院の片田敏孝 教授による助言と講演がありました。
 生徒が学校にいる時に地震が発生した場合は迅速な避難ができるかもしれないが、実際は学校にいない時に被災する可能性の方がはるかに高いので、様々な生活の中で災害に対応する力を付けていかなければならない、とおっしゃってました。
 また、知識だけを詰め込む防災教育では、マニュアル的に動こうとするため想定外の出来事に対応できないので、子どもたちが自ら判断・決断・対応できる力、つまり生き抜く力を付けさせる「姿勢の防災教育」が必要であると説いていました。
 そして、「この地域から一人の犠牲者も出さない」という誓いの中で、地域と学校が連携しながら、出来ることを一つ一つ積み重ねて防災に取り組んでいただきたい、と締めくくっていました。

 三輪崎小学校では来年1月、教員の引率なしで高台の神社へてんでんばらばらに避難する「津波てんでんこ」避難訓練を予定しているそうです。
 とても実践的な訓練ですね。

 県内すべての学校で、このような防災への取り組みを積み重ね、それを私たち地域の大人がしっかりとサポートして、将来の東海・東南海・南海地震に備えていく必要があると感じました。

 新宮市立光洋中学校と三輪崎小学校による防災への取り組みについては、今後もレポートしていきたいと思います。



【参考サイト】
◆釜石が繋いだ未来の希望 -子ども犠牲者ゼロまでの軌跡-(群馬大学)
  http://www.ce.gunma-u.ac.jp/bousai/research02.html
◆和歌山県教育委員会
  http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/500900/
◆8月21日は「釜石の奇跡」片田敏孝教授による講演会【新宮市】
  http://wakayamapr.ikora.tv/e799353.html


 【文責:東牟婁振興局 企画産業課 村上 健】


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Posted by くまくま at 12:10│Comments(0)県の施策
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