2016年01月22日
「新宮の速玉祭・御燈祭り」国指定重要無形民俗文化財に決定!
平成28年1月15日、国の文化審議会は、世界遺産・熊野速玉大社の祭礼「速玉祭(はやたまさい)」と神倉神社「御燈祭り(おとうまつり)」を、あわせて国の重要無形民俗文化財に指定するよう、文部科学大臣に答申しました。
正式な指定は3月上旬に行われる予定で、これにより県内の国指定重要無形民俗文化財は7件となります。
このうち「速玉祭」は、毎年10月15日・16日に行われる熊野速玉大社の祭礼です。
速玉大社の神様が、15日には神馬(しんめ)、16日には神輿と御神幸船に乗り、新宮市内の大社ゆかりの聖地を巡った後、御旅所において厳粛な神事が執り行われます。
とくに16日の「御船祭」は、9艘の早舟が熊野川を遡上して神体島の御船島を3周する「早舟競漕」が有名です。
また「御燈祭り」は、速玉大社摂社の神倉神社で、毎年2月6日におこなわれる祭りです。
白い衣裳を着た「上がり子」たちが神倉山に登拝し、それぞれ願いを込めた松明に神倉神社の御神火をともして、神倉山の急な石段を一気に駆け下ります。滝のような勢いで下ってゆく様子は、「下り竜」とも称されます。
2つの祭りは、「熊野速玉大社祭事保存会」(会長:上野顯、熊野速玉大社宮司)が中心となり、保存・継承がなされています。
【文化庁 報道発表】重要有形民俗文化財の指定等について
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/2016011502.html
(文責:文化遺産課 蘇理剛志)
Posted by 広報課県民情報班 at 09:31│Comments(0)
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