読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 86人
和歌山県公式facebookページ わかやま観光情報 プレミア和歌山 わいわい市場 わかやま紀州館・和歌山県アンテナショップ わかやまイベントボード 人気ブログランキングへにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へ
ページランク
新規投稿

新規投稿するにはログインする必要があります。会員IDをお持ちでない方はIDを取得された後に投稿できるようになります。
QRコード
QRCODE
プロフィール
広報ブログ編集長
広報ブログ編集長
和歌山県広報課です。
和歌山県の観光・食・文化・自然・産業などの魅力を発信しています。和歌山のホットな情報をタイムリーに提供していきます。
もちろん、リンクフリーですのでどんどん広めて下さい!

なおコメントに対する返信は原則として行いませんので、あしからずご了承ください。
<和歌山県ソーシャルメディア運用ポリシー>
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/000200/snspolicy.html

和歌山の情報発信
ブログポータル

ログインはTOPページで
私も作ってみる


[PR]ちらし印刷選挙用品
[PR]和歌山ネットチラシ
[PR] 和歌山情報ブログでチェックイコラブログ
[PR] 商品ページ1ページからリニューアル!!楽天ヤフーOK!現在キャンペーン


アクセスカウンタ

2013年09月29日

東京の紀州散策(17)井沢弥惣兵衛が開いた見沼代用水②

東京の紀州散策の17回目は、前回の「東京の紀州散策(16)井沢弥惣兵衛が開いた見沼代用水①」に引き続き、江戸時代の治水家で「紀州流」土木技術の祖といわれる井沢弥惣兵衛為永(いざわ やそうべえ ためなが)が開いた見沼代用水を第2回目お送りします。

前回は、見沼代用水の最も上流である埼玉県行田市の利根川取水口から、星川との合流部分までの約2.5kmをご紹介しました。合流してから約18km先の久喜市菖蒲町までの区間は、見沼代用水はもともと流れていた星川を利用していますので、第2回目は再び星川から分流するところから、東縁(ひがしべり)と西縁(にしべり)に分岐する上尾市瓦葺までの約12.4kmをレポートしたいとおもいます。
わかりにくい方もいらっしゃると思いますので、見沼代用水の全体図を作成しました。今回は下の地図の「③星川分岐地点~東西縁分岐地点 12.4km」の部分を旅します。(下の地図をクリックすると拡大表示されます。)


今日(9/29)の関東地方は、秋晴れで絶好のお天気でした。スタート地点の久喜市菖蒲町は、JR宇都宮線(東北本線)の久喜駅から25kmほど西にあります。結構距離がありますので、今回は新たに購入した折りたたみ自転車に乗って、約1時間でスタート地点に到着しました。


北から流れてきた星川と見沼代用水は、ここで分かれます。まっすぐに南下するのが見沼代用水、東側に折れ曲がるのが星川です。井沢弥惣兵衛は、この分岐地点に八間堰 (はちけんせき)、十六間堰(じゅうろくけんせき)という2つの堰を設けました。名前の由来は、それぞれの堰の幅がそれぞれ八間(約14.4m)、十六間(約28.8m)だったことに由来するそうです。こちらの写真は現在の八間堰、十六間堰の様子です。(右奥の小さな方が八間堰、左が十六間堰。説明しなくてもわかりますね。)


この二つの堰を開閉することにより、見沼代用水に流す水量の調節を行っているのです。現在の堰は、戦後になって造り替えられたものですが、弥惣兵衛の時代には、堰全体が木で作られていて、堰板は数枚の角落し板を積み重ねていたのだそうです。「角落し板」といえば、以前『東京の紀州散策(14)井沢弥惣兵衛が開いた「見沼通船堀」』でご紹介した見沼通船堀の関でも使われていた方法ですね。それにしても八間・十六間という幅に板を積み重ねていくのは大変な作業だったと思われます。

この分岐地点の北側に「見沼弁財天(別名 星川弁天)」が祀られています。これも井沢弥惣兵衛の創建になるもので、水路の平安と豊作を祈願して建てられたものです。


星川と分岐した見沼代用水は、広大な水田地帯を南へと流れていきます。水路沿いには自転車・歩行者専用の「緑のヘルシーロード」が続いていますが、久喜市菖蒲町の約1.5kmの区間には萩が植えられてます。8月中旬から9月中旬が見頃なので、もう盛りは過ぎていましたが、満開の時期はきっときれいでしょうね。


分岐から3.3km下流に進んだところ、白岡市柴山に、常福寺という曹洞宗の小さなお寺がありますが、ここには、井沢弥惣兵衛の墓所があります。以前このブログで『東京の紀州散策(13)井沢弥惣兵衛の墓(千代田区・心法寺)』とご紹介したとおり、井沢弥惣兵衛のお墓は、千代田区麹町の心法寺にあるのですが、ここにあるお墓は弥惣兵衛が亡くなった29年後の明和4年(1767年)に、見沼代用水沿線村民がその遺徳を偲び、心法寺から分骨して墓石を建てたものだそうです。墓石は古いですが、今もきちんと手入れがされています。紀州生まれの弥惣兵衛が、遠く離れた埼玉の地の人々に愛されているというのはとても嬉しいことですね。


さて、常福寺のすぐ南側で、見沼代用水は元荒川立体交差をします。ここが柴山伏越(しばやま ふせごし)と呼ばれる場所です。伏越(ふせごし)というのは、横切る川の下をサイフォンの原理を使って水を通すもので、ここでは元荒川の川底を見沼代用水の水が流れています。
実は、井沢弥惣兵衛は、元荒川を横切るために、当初は伏越だけではなく、掛樋(かけどい)という木製の水道橋も併用していました。しかし、掛樋は元荒川の洪水でたびたび破壊されたために、開通から32年たった1760年には、伏越のみに改められたそうです。
現地の案内板には、江戸時代の柴山伏越の絵図(上)と現在の柴山伏越の写真(下)が並べて掲載されていました。どちらも見沼代用水は元荒川の下をくぐって、左から右へと流れています。弥惣兵衛の作った伏越は、すべて木製だったので、10年に1度程度は造り替える必要があったそうです。



今日の柴山伏越の写真です。見沼代用水の上流側から眺めたものです。川の向こう側の中央に見沼代用水の出口の水門が見えます。この川のさらに下を水が流れているとはとても思えませんね。


柴山伏越の向こうは蓮田市です。1kmぐらい先からは少し標高が高い丘陵地帯が2kmほど続きますが、ここには梨畑が広がっています。ちょうど収穫のシーズンで、たわわに実った梨が収穫を待っていました。


梨畑を抜けると、また水田地帯が広がります。このあたりの見沼代用水は丘陵の縁に沿って造られています。その理由は片方が丘ならば、堤防は片方だけ作ればいいからなのだそうです。こんなところにも井沢弥惣兵衛の知恵が活かされているのですね。


さて、見沼代用水は、東北新幹線の下をくぐり、JR宇都宮線の蓮田駅の西側を南下して、本日のレポートの終着地点である上尾市瓦葺にある東縁と西縁の分岐地点に向かいます。ここで見沼代用水は綾瀬川と立体交差をしますが、ここが瓦葺伏越(かわらぶき ふせごし)です。


実は、井沢弥惣兵衛は、ここは先ほども説明した掛樋(かけどい)という木製の水道橋で交差をさせています。その理由は、このあたりは軟弱地盤で伏越だと工事の難航が予想されたことや、見沼通船という運河としての利用のため、可能ならば伏せ越しではなく掛樋としたかったことなどによるものだそうです。この場所にある「掛樋史跡公園」には、掛樋の様子を表すレリーフがありました。左側から流れてきた見沼代用水が、木製の掛樋で綾瀬川を越えて、二股に分かれる様子がおわかりになると思います。


木製の掛樋はたびたび洪水で流されていたため、ようやく明治41年(1908年)にレンガ造りに改められました。しかし、昭和43年(1968年)にはコンクリート製のパイプで川の下を潜る伏越(サイフォン)となり、名称も瓦葺伏越となっています。この写真は、見沼代用水下流側から、上流の水門を写したものです。綾瀬川とは相当の高低差があるのがわかります。


元荒川、綾瀬川という2つの川と立体交差をして流れてきた見沼代用水は、ここから二股に分かれて、いよいよ当初の灌漑目的である見沼溜井(みぬまためい)跡の干拓地へと向かいます。写真の左側が見沼代用水東縁(ひがしべり)、右側が見沼代用水西縁(にしべり)です。


長々とレポートにおつきあいくださり、ありがとうございました。しかしこれだけ書いて、ようやく半分まできたという感じです。それにしても、今から280年以上も前に、これだけの用水路を開いた井沢弥惣兵衛の業績に改めて感嘆せざるを得ません。そして、埼玉の人たちが、今も見沼代用水を通して、井沢弥惣兵衛を偲んでいることにも驚かされます。

次はいつになるかわかりませんが、秋のうちには続きのレポートをお届けしたいと思います。

(文責:東京事務所 林 清仁)

同じカテゴリー(東京事務所通信)の記事画像
明朝(9/30)朝日放送「おはよう朝日です」で「キティちゃん列車で行く和歌山観光イベント」紹介!
本日(9/24)読売テレビ「かんさい情報ネットten.」で和歌山電鐵「たま駅長」特集!
田辺市出身のバリトン歌手・須藤慎吾さんのコンサート!(3/30 東京・サントリーホール)
同じカテゴリー(東京事務所通信)の記事
 明朝(11/6)読売テレビ「ZIP!」で和歌山の大自然が育んだマル秘食材紹介! (2014-11-05 21:07)
 明日(10/25)MBS「せやねん!」に有田市の千田まつりが登場!! (2014-10-24 23:57)
 明朝(10/25)ABCテレビ「おはよう朝日 土曜日です」で高野山の旅! (2014-10-24 23:45)
 明朝(10/4)フジテレビ系列「にじいろジーン」にかつらぎ町の柿農家登場! (2014-10-03 21:42)
 明朝(9/30)朝日放送「おはよう朝日です」で「キティちゃん列車で行く和歌山観光イベント」紹介! (2014-09-29 23:04)
 本日(9/24)毎日放送「VOICE」で「和歌山の発明王」特集! (2014-09-24 15:28)
Posted by 広報ブログ編集長 at 23:58│Comments(0)東京事務所通信
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。