2013年09月18日
『棚田ふぁむ』の棚田保全活動記(平成25年度 第8回)
平成25年11月8日~9日にかけて有田川町で「全国棚田(千枚田)サミット」を開催。県としてはサミットを機に棚田保全に向けた活動を県内で展開しはじめています。
この一環として、平成22年度に和歌山大学観光学部を中心とした皆さんに「棚田モニターツアー」を体験してもらい、結果、高齢化する中山間地の農家だけで棚田を維持することは困難との感想を受け、棚田保全活動のボランティアを企画したところ、学生が賛同。学生によるボランティア組織『棚田ふぁむ』が結成され、平成23年度から、ソバの栽培等による棚田保全活動を実施しています。
また今年度は、水田の復活にも挑戦しています。
活動場所は、有田郡有田川町沼地区。傾斜の急な棚田でスケールが大きく景観が素晴らしい場所であり、近年ではぶどう山椒の栽培も盛んです。
しかし、高齢化等による労働力不足や耕作放棄の問題も深刻化しています。
平成25年9月14日 第8回活動
今回の作業は、学生達ボランティアが棚田地域を保全する事においてどのような関わり(手助け)が可能かを検証する意味も込めて挑戦している復田での稲刈り作業。
夏休みにもかかわらず、10名の学生達が集まってくれました。
復田箇所は、学生達が来られない間、地元の方が草刈りや水の管理をしてくださっていたお陰で、実りの秋を迎えていました。本当にありがたい限りです。
まずは、手作業による稲刈り。地元の方々に、刈り方・稲束の結び方等を教えて頂きました。みんな無言で作業に没頭。大人数での作業にもかかわらず、なかなか大変な作業です。
地元の方からバインダーをお借りし、操作を教えて頂きながら、機械による稲刈りも行いました。バインダーを用いると、稲刈り~稲束の結束まで機械で行えます。一見、農家の方々が行うと簡単そうに見える作業も、実際に自分達がしてみると、「意外に重い」「真っ直ぐに運転するのが難しい」との声。
高齢化が進んでいる農村で農地を保全する大変さが、身に染みて分かりました。
刈り取った稲は、はざ掛けを行い天日干し。
作業後の、『棚田ふぁむ』と地元の方々。
最近は、はざ掛けをしている水田も少なくなりましたが、農地いっぱいに干された稲を見るとその光景に感動します。そして、人間の営みにより棚田の美しさが受け継がれてきたことを改めて感じます。
『棚田ふぁむ』の全作業を完了後、解散場所に戻る途中の棚田で地元の方のはざ掛け作業を発見。『棚田ふぁむ』の申し出により、急きょお手伝いすることに。棚田から棚田へ稲束を運搬しました。
大人数の学生によるお手伝いのため、作業は瞬く間に完了しましたが、労働力不足の地域で重い荷物を担いでの坂道運搬作業の大変さを身をもって感じました。
今年度挑戦した復田作業も無事稲刈りまで完了しました。
『棚田ふぁむ』と「沼地区」。学生達が若い力で真摯に取り組む姿、その元気をもらった地元の方が知恵と日常管理で陰からの手助け、そしてそれを感じた学生達がまた一生懸命取り組む・・・。そんな関係が実を結んだ結果の稲刈りだったと思います。
『棚田ふぁむ』と「沼地区」のコラボ。これからの活動にも期待しています。
この一環として、平成22年度に和歌山大学観光学部を中心とした皆さんに「棚田モニターツアー」を体験してもらい、結果、高齢化する中山間地の農家だけで棚田を維持することは困難との感想を受け、棚田保全活動のボランティアを企画したところ、学生が賛同。学生によるボランティア組織『棚田ふぁむ』が結成され、平成23年度から、ソバの栽培等による棚田保全活動を実施しています。
また今年度は、水田の復活にも挑戦しています。
活動場所は、有田郡有田川町沼地区。傾斜の急な棚田でスケールが大きく景観が素晴らしい場所であり、近年ではぶどう山椒の栽培も盛んです。
しかし、高齢化等による労働力不足や耕作放棄の問題も深刻化しています。
平成25年9月14日 第8回活動
今回の作業は、学生達ボランティアが棚田地域を保全する事においてどのような関わり(手助け)が可能かを検証する意味も込めて挑戦している復田での稲刈り作業。
夏休みにもかかわらず、10名の学生達が集まってくれました。
復田箇所は、学生達が来られない間、地元の方が草刈りや水の管理をしてくださっていたお陰で、実りの秋を迎えていました。本当にありがたい限りです。
まずは、手作業による稲刈り。地元の方々に、刈り方・稲束の結び方等を教えて頂きました。みんな無言で作業に没頭。大人数での作業にもかかわらず、なかなか大変な作業です。
地元の方からバインダーをお借りし、操作を教えて頂きながら、機械による稲刈りも行いました。バインダーを用いると、稲刈り~稲束の結束まで機械で行えます。一見、農家の方々が行うと簡単そうに見える作業も、実際に自分達がしてみると、「意外に重い」「真っ直ぐに運転するのが難しい」との声。
高齢化が進んでいる農村で農地を保全する大変さが、身に染みて分かりました。
刈り取った稲は、はざ掛けを行い天日干し。
作業後の、『棚田ふぁむ』と地元の方々。
最近は、はざ掛けをしている水田も少なくなりましたが、農地いっぱいに干された稲を見るとその光景に感動します。そして、人間の営みにより棚田の美しさが受け継がれてきたことを改めて感じます。
『棚田ふぁむ』の全作業を完了後、解散場所に戻る途中の棚田で地元の方のはざ掛け作業を発見。『棚田ふぁむ』の申し出により、急きょお手伝いすることに。棚田から棚田へ稲束を運搬しました。
大人数の学生によるお手伝いのため、作業は瞬く間に完了しましたが、労働力不足の地域で重い荷物を担いでの坂道運搬作業の大変さを身をもって感じました。
今年度挑戦した復田作業も無事稲刈りまで完了しました。
『棚田ふぁむ』と「沼地区」。学生達が若い力で真摯に取り組む姿、その元気をもらった地元の方が知恵と日常管理で陰からの手助け、そしてそれを感じた学生達がまた一生懸命取り組む・・・。そんな関係が実を結んだ結果の稲刈りだったと思います。
『棚田ふぁむ』と「沼地区」のコラボ。これからの活動にも期待しています。
(文責:有田振興局農地課 宮本哲志 )
Posted by 有田農地 at 11:47│Comments(0)
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