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2013年07月03日

「根来寺能」公演鑑賞レポート!(7/2 東京・国立能楽堂)

先日このブログで、那賀振興局のレポーターの方が『国立能楽堂で「根来寺能」公演!(7月2日)』と紹介してくれていましたが、昨日(7/2)がその「根来寺能」の公演の日でした。私も折角東京にいるのだからということで、チケットを入手して、生まれて初めて、生の「能」の公演を見に、千駄ヶ谷にある国立能楽堂に行ってきましたので、そのレポートをお届けします。こちらがパンフレットです。


これまで、根来寺能は、岩出市にある新義真言宗総本山根来寺では3回上演されていますが、東京では初めての公演となります。また、この公演では紀州藩8代藩主徳川重倫が根来寺に寄進した能面の中から、「万媚(まんび)」、「童子(どうじ)」、「阿古父尉(あこぶじょう)」という3面が使用されるのも大きな特徴です。(上のパンフレットに3面の写真が掲載されています。)

受付には根来寺の僧侶の方々がずらりと並んでお出迎えです。午後6時の公演開始時には、客席はほぼ満席の状態でした。最初に、根来寺の代表の方が「紀州徳川家伝来の能面を使った公演を東京で開催することにより、根来寺のことを東京の皆様にももっと知っていただく機会にしたい。」とご挨拶をされました。

国立能楽堂は、日本の能公演の中心です。全部で627席がある大きな会場で、能舞台を囲んで正面席、中正面席、脇正面席が配置され、ゲストボックス席も用意されています。


この日の公演は、3つの演目で構成されていました。前半は、観世喜正(かんぜ よしまさ)さんによる能「班女(はんじょ)」、次に人間国宝・片山幽雪さんの仕舞「高野物狂(こうやものぐるい)」が上演され、休憩をはさんで後半には、片山九郎右衛門(かたやま くろうえもん)さんによる能「天鼓(てんこ)」が上演されました。

まず、最初の演目・能「班女(はんじょ)」(あらすじはこちら)では、花子という遊女には、能面「万媚(まんび)」が使用されました。
続いて、人間国宝・片山幽雪さんによる仕舞「高野物狂(こうやものぐるい)」(あらすじはこちら)です。仕舞とは、能の一部を面・装束をつけず、紋服・袴のまま素で舞うもので、この日は出家した若き主君を探し高野山にたどり着いた家臣・四郎の舞を披露してくださいました。

休憩後は、片山幽雪さんの息子である10世片山九郎右衛門(かたやま くろうえもん)さんによる能「天鼓(てんこ)」(あらすじはこちら)が上演されました。こちらでは、父の王伯には能面「阿古父尉(あこぶじょう)」が、子の天鼓には能面「童子(どうじ)」が使用されていました。

(公演中の撮影はできませんので、この写真でご容赦ください。)

私にとっては初めての能の鑑賞でしたが、能という芸術の一端を覗かせていただいたという感想です。しんと静まりかえった能楽堂に響くのは、笛と太鼓の音とかけ声、そして歌声。簡素であるがゆえに美しい舞踊。そして、表情さえも隠してしまう能面。舞台美術や効果音楽などに重点を置き、観客の感情に直接訴えるのが現代の舞台演劇ですが、能においては、そのような要素を極限まで切り落として、緊張感の中、本質だけを浮かび上がらせる手法をとっているのだな、と強く感じました。武士たちに能が保護されてきたのも、能に戦場での緊張感を思い起こさせるところがあるからなのかな、などど思いながら、公演を聞き終えました。

今回の公演は、多くの人々に、和歌山の根来寺にこんな素晴らしい能面が数多く残されていることを知ってもらう貴重な機会になったと思います。
東京・国立能楽堂での根来寺能の公演は1夜限りでしたが、『東京・国立能楽堂で根来寺の能面展示中!(7/25まで)』でもご紹介したとおり、国立能楽堂では、和歌山県指定文化財でもある根来寺能面の展示が7/25まで開催されていますので、こちらにもぜひ行ってみてください。

(文責:東京事務所 林 清仁)



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Posted by 広報ブログ編集長 at 01:58│Comments(0)東京事務所通信
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