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2013年06月09日

東京の紀州散策(7)紀伊國屋文左衛門を訪ねて~江東区深川周辺

東京の紀州散策、今回訪れたのは、紀伊國屋文左衛門の足跡が残る、江東区深川周辺です。

紀伊國屋文左衛門といえば、元禄時代に活躍した豪商で、「紀文大尽」と呼ばれていました。紀州・湯浅の出身と伝えられていまが、その実像はあまり伝えられていません。20代の頃、嵐をついて紀州のみかんを江戸に運び大儲けをしたという「みかん船伝説」は特に有名ですが、これも確かなことはわからないそうです。
しかし、材木商人として巨万の富を築いたことはどうやら事実のようで、深川周辺には紀伊國屋文左衛門ゆかりの場所が結構ありますので、そんな場所を本日散策してきました。

まず向かったのは、江東区清澄にある「清澄庭園」です。場所は地下鉄清澄白河駅を下りて西に少し歩いたところにあります。


実はこの庭園の一部は紀伊國屋文左衛門の屋敷跡と言い伝えられています。その後大名屋敷となり庭園もあったようですが、現在の庭園の形を作ったのは、三菱財閥の祖・岩崎弥太郎です。岩崎弥太郎は、明治以降荒廃していたこの邸地を買い取り、社員の慰安や貴賓を招待する場所として庭園造成を計画、明治13年に「深川親睦園」を開きました。弥太郎の亡きあとも造園工事は進められて、明治の庭園を 代表する「回遊式林泉庭園」が完成したのだそうです。関東大震災で大きな被害を受けましたが、破損の少なかった東側半分(現庭園部分)が公園用地として東京市に寄付され、昭和7年に「清澄庭園」として公開されました。また、西側も昭和52年に清澄公園として追加開園されています。

しかし、東京を散歩すると必ずといっていいほど岩崎弥太郎に出会います。今年2月に『東京にある和歌山探訪(2)~和歌の浦を模した庭園「六義園」』でご紹介した「六義園」は、徳川綱吉の側用人として知られる柳沢吉保の大名庭園ですが、この庭園も岩崎弥太郎が購入し別邸としたものでした。紀伊國屋文左衛門とは対照的な人生ですね。ひょっとしたら紀州と土佐の気質の違いなのかな、なんて考えさせられました。

庭園の中はきれいに整備されています。紀伊國屋文左衛門を偲ぶものはもちろん何もありませんが、この庭園のどこかに屋敷があったのだろうと想像しながら歩きました。浜離宮や旧芝離宮などに比べると、庭園のまわりに高層ビルがない分、とても落ち着いた雰囲気です。


とはいっても、庭園からは、東京スカイツリーが見えます。やはり東京です。


ちょうど今は花菖蒲やあじさいがきれいに咲いていました。6月15日(土)~23日(日)までの間は「花菖蒲と遊ぶ」という催しが開催されるそうです。1週間前でしたが、十分きれいでした。


清澄庭園を後にして、次に向かったのは、紀伊國屋文左衛門のお墓のある常等院です。


常等院清澄庭園のすぐ東側にあり、歩いて5分ぐらいでしょうか。行ってみると、文左衞門のお墓のある一角には、黄色いテープが貼ってあって、立入禁止の掲示も。グーグル・ストリートビューの2010年1月の写真(下)では、まだお花をお供えしているのがわかります。



「紀文会」と書かれた門柱の側面には、「和歌山県知事 小野真次」の文字が。小野知事と言えば、和歌山県の初代公選知事で5期20年務めて、1967年に引退しています。ですから46~66年前に整備されたものということになります。そろそろ修理が必要ということなのでしょう。


奥には大きな「紀伊國屋文左衛門の碑」がありますが、これはお墓ではなく顕彰碑です。


文左衞門のお墓は、碑の左下にある小さなものです。写真が小さくて見にくいですが、墓石には「紀伊國屋」と書かれています。一代で富を使い果たした文左衞門らしいお墓ですね。


深川にはもう一つ紀伊國屋文左衛門ゆかりの場所があります。それは富岡八幡宮で、地下鉄門前仲町駅から歩いて5分ぐらいの所にあります。


富岡八幡宮は、深川八幡とも呼ばれ、日本一の黄金の御輿があることで知られています。実は富岡八幡宮には紀伊國屋文左衛門が奉納したとされる総金張りの「八幡造り」「神明造り」「春日造り」の宮神輿が3基もあったのだそうですが、残念ながら関東大震災で焼失してしまいました。現在の黄金の大神輿は、平成3年に佐川急便の佐川清会長(当時)が奉納したものです。その大きさと豪華さに圧倒されてしまいます。


晩年、紀伊國屋文左衛門は深川八幡の一の鳥居付近に居を構えていたそうです。一の鳥居は現在の「門前仲町一丁目」交差点付近にあったのだそうですが、当時を偲ぶものは今は何一つ残っていません。当たり前ですね。


以上、紀伊國屋文左衛門を訪ねて、深川周辺をうろついたレポートです。残念ながら直接文左衞門につながるものはお墓以外には見つかりませんでした。やはり300年という年月は相当な期間なのでしょう。しかし、ゆかりのものは残っていなくても、今日に「紀伊國屋文左衛門」という名前を残しているのですから、やはり私たち和歌山県民のヒーローなのでしょうね。

(文責:東京事務所 林 清仁)

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Posted by 広報ブログ編集長 at 20:54│Comments(0)東京事務所通信
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