2012年04月11日
支援学校生と高校生の共生目指し「和歌山さくら支援学校」開校!
4月9日、和歌山県立和歌山さくら支援学校の開校式が行われるということで、私もお邪魔いたしました。

和歌山さくら支援学校は、和歌山北高校と和歌山西高校の統合に伴い、旧西高校の校舎にできたスペースを活用して、今年度新たに開校しました。この再編整備計画は、「和歌山県立高等学校再編整備第2期(前期)実施プログラム(PDFファイル)」に詳しく書かれていますのでご覧ください。
今回の計画の最大の特徴は、同じ敷地内に支援学校と高等学校が同居することで、障害のある生徒と障害のない生徒とが交流しながら学ぶインクルーシブ教育を実践していく場となることです。このような取り組みは、全国では京都府立八幡支援学校に次いで2番目となります。障害者と健常者の共生を目指すノーマライゼーションの考え方を、教育の場にも採り入れていこうという試みですね。
実際に校舎を見せてもらいました。もちろん支援学校部分の教室は障害者用に改装されていますが、二つの学校の間には仕切りはなく、高校生と支援学校生が廊下で自由に行き来することができるようになっています。グラウンドや体育館も共用するそうです。こちらは改装された教室です。木の香りが漂っています。

そんな新しい教育のスタートとなる開校式の始まりです。開会の辞・国歌斉唱のあと、新しい校歌が発表になりました。作曲者の彌園友子さんの伴奏で、紀伊コスモス支援学校から移籍した和歌山さくら支援学校生が歌ってくれました。とてもやさしく暖かく包み込まれるようないい歌なので、ぜひ聞いてください。
次に、2年生、3年生の計37名の名前が順番に読み上げられました。新1年生20人は13日が入学式だそうです。立ち上がって大きな声で返事をする生徒、小さくうなずく生徒、手を軽く上げる生徒など反応も様々で、障害の程度もみんな違うんだと改めて知らされました。
続いて、和歌山さくら支援学校の三反田和人(さんたんだ・かずひと)校長が「3年半の準備期間を経て、今日の開校の日を迎えることができた。この学校で大きく育って欲しい」と式辞を述べられました。

校長の式辞の中で、和歌山さくら支援学校の校章についての説明がありました。校名にあるとおり桜の花のデザインです。5つの花びらは、「成長」「主体性」「自立」「発信」「社会参加」を表し、花びらにデザインされた3つの星は、小学部・中学部・高等部を表しているのだそうです。(今年度は高等部だけでスタートですが、平成26年度には小学部・中学部もできて全面開校となる予定です。)5つの花びらには子供たちへの願いが込められているんですね。

続いて、仁坂知事の祝辞です。「障害者と健常者の共生という実りある成果を出すため、みんなで力を合わせよう。桜とともに開校をお祝いします。」と挨拶しました。

このあと、教育委員会や来賓の祝辞、祝電の披露に続いて、支援学校の生徒を迎え入れることになる和歌山西高校3年の山中祐二(やまなか・ゆうじ)生徒会長があいさつ。山中さんは、「はじめは戸惑うこともあるかも知れないが、みんなで力を合わせれば必ず乗り越えられる。共に学んでいく。」と力強く語りました。

これに応えて、和歌山さくら支援学校3年の岡本洋輝(おかもと・ひろき)さんが生徒を代表して「今日から一緒に学びましょう!」とお礼の言葉を述べました。

開校式の最後は、和歌山西高校生5名と和歌山さくら支援学校生5名による和太鼓の演奏です。この日に向けて一緒に練習してきた様子は、3/21のわかやま新報に『「さくら支援学校」開校式で和太鼓披露』と掲載されています。10人がリズムを合わせて太鼓をたたく姿と、その響きを聞いていて、私はなぜか涙があふれてきました。きっと、一緒にがんばれ!!と応援したくなったんだと思います。そんな心を打つ演奏でした。

これから、支援学校と高等学校の共生への取り組みがスタートするのですが、生徒も先生も保護者もさまざまな課題に直面すると思います。でも、その課題をひとつひとつ乗り越えていくことこそが、ノーマライゼーションへの道なんだなということを改めて感じました。これからも機会を見つけて、両校の取り組みをご紹介していきたいと考えています。皆さんも、この新しい取り組みに、ご理解・ご協力をお願いいたします!!
(文責:広報課 林 清仁)

和歌山さくら支援学校は、和歌山北高校と和歌山西高校の統合に伴い、旧西高校の校舎にできたスペースを活用して、今年度新たに開校しました。この再編整備計画は、「和歌山県立高等学校再編整備第2期(前期)実施プログラム(PDFファイル)」に詳しく書かれていますのでご覧ください。
今回の計画の最大の特徴は、同じ敷地内に支援学校と高等学校が同居することで、障害のある生徒と障害のない生徒とが交流しながら学ぶインクルーシブ教育を実践していく場となることです。このような取り組みは、全国では京都府立八幡支援学校に次いで2番目となります。障害者と健常者の共生を目指すノーマライゼーションの考え方を、教育の場にも採り入れていこうという試みですね。
実際に校舎を見せてもらいました。もちろん支援学校部分の教室は障害者用に改装されていますが、二つの学校の間には仕切りはなく、高校生と支援学校生が廊下で自由に行き来することができるようになっています。グラウンドや体育館も共用するそうです。こちらは改装された教室です。木の香りが漂っています。

そんな新しい教育のスタートとなる開校式の始まりです。開会の辞・国歌斉唱のあと、新しい校歌が発表になりました。作曲者の彌園友子さんの伴奏で、紀伊コスモス支援学校から移籍した和歌山さくら支援学校生が歌ってくれました。とてもやさしく暖かく包み込まれるようないい歌なので、ぜひ聞いてください。
次に、2年生、3年生の計37名の名前が順番に読み上げられました。新1年生20人は13日が入学式だそうです。立ち上がって大きな声で返事をする生徒、小さくうなずく生徒、手を軽く上げる生徒など反応も様々で、障害の程度もみんな違うんだと改めて知らされました。
続いて、和歌山さくら支援学校の三反田和人(さんたんだ・かずひと)校長が「3年半の準備期間を経て、今日の開校の日を迎えることができた。この学校で大きく育って欲しい」と式辞を述べられました。

校長の式辞の中で、和歌山さくら支援学校の校章についての説明がありました。校名にあるとおり桜の花のデザインです。5つの花びらは、「成長」「主体性」「自立」「発信」「社会参加」を表し、花びらにデザインされた3つの星は、小学部・中学部・高等部を表しているのだそうです。(今年度は高等部だけでスタートですが、平成26年度には小学部・中学部もできて全面開校となる予定です。)5つの花びらには子供たちへの願いが込められているんですね。

続いて、仁坂知事の祝辞です。「障害者と健常者の共生という実りある成果を出すため、みんなで力を合わせよう。桜とともに開校をお祝いします。」と挨拶しました。

このあと、教育委員会や来賓の祝辞、祝電の披露に続いて、支援学校の生徒を迎え入れることになる和歌山西高校3年の山中祐二(やまなか・ゆうじ)生徒会長があいさつ。山中さんは、「はじめは戸惑うこともあるかも知れないが、みんなで力を合わせれば必ず乗り越えられる。共に学んでいく。」と力強く語りました。

これに応えて、和歌山さくら支援学校3年の岡本洋輝(おかもと・ひろき)さんが生徒を代表して「今日から一緒に学びましょう!」とお礼の言葉を述べました。

開校式の最後は、和歌山西高校生5名と和歌山さくら支援学校生5名による和太鼓の演奏です。この日に向けて一緒に練習してきた様子は、3/21のわかやま新報に『「さくら支援学校」開校式で和太鼓披露』と掲載されています。10人がリズムを合わせて太鼓をたたく姿と、その響きを聞いていて、私はなぜか涙があふれてきました。きっと、一緒にがんばれ!!と応援したくなったんだと思います。そんな心を打つ演奏でした。

これから、支援学校と高等学校の共生への取り組みがスタートするのですが、生徒も先生も保護者もさまざまな課題に直面すると思います。でも、その課題をひとつひとつ乗り越えていくことこそが、ノーマライゼーションへの道なんだなということを改めて感じました。これからも機会を見つけて、両校の取り組みをご紹介していきたいと考えています。皆さんも、この新しい取り組みに、ご理解・ご協力をお願いいたします!!
(文責:広報課 林 清仁)
Posted by 広報ブログ編集長 at 09:37│Comments(0)
│広報一般
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