2011年08月05日
メイキング県民の友<9月号>
チーム県民の友Kです
県の広報誌「県民の友」は、「わかりやすい広報誌、あなたと県を結ぶ広報紙」をモットーに担当者二人で頑張っています。毎月、「特集」と「お知らせ」を交互に担当し、私にとっては今回で2度目の「特集」担当となります
さて、先日、9月号の表紙撮り(取材)のため“南紀白浜空港”と“串本町”へ。
9月号は防災特集。表紙は特集のテーマに合ったものでなければなりません。
候補①は、和歌山県防災航空隊の防災ヘリコプター「きしゅう」とその訓練の様子。
ということで、和歌山県防災航空隊の基地である南紀白浜空港に、カメラマンと共にお邪魔してきました。
白浜空港に到着後、挨拶もそこそこに、まずは防災航空センターの事務所で訓練内容の説明を受けました。そこで、撮影場所を決定し、同時に出来上がり写真をイメージし、おおよそのアングルまで決定します。
その後、今回の訓練ポイントである、南紀白浜を代表する真っ白でサラサラの砂で有名な“白良浜”の少し南側に位置する“五色ケ浜”へ。防災航空センターの職員さんの案内のもと、現地まで先回りし、撮影の準備を行いました。
訓練が開始され、丘の向こうから爆音を轟かせながら防災ヘリコプター「きしゅう」が、目前に姿をあらわしました。「きしゅう」の飛行スピードと勇ましい姿に、つい仕事を忘れ見入っていると、あっという間に機内から隊員2名を海面に下ろす作業が始まりました。
さすが、プロ。すごく手際がいい(当然ですが…)。
今回の訓練は水難救助訓練。海面で救助を待つ要救助者(ヘリコプターから降りた隊員)を、ヘリに設置しているリフトを使って救助、機内へ収容するというもの。
この訓練は、ヘリコプターを上空でピタリと停止させる機長の「腕」と、リフトを操作する隊員の感覚、実際にリフトに吊られ海上まで降下し、要救助者を救助する隊員の三者の絶妙な呼吸が求められるという。まさに、「あ・うん」の呼吸が必要なのだとか…。
本番さながらの救助訓練を隊員を入れ替え合計6回行い、その間、我々は撮影場所を変え、アングルを変え、少しでも良い写真を撮ろうとシャッターを切り続けました。
訓練終了後、このような厳しい訓練を繰り返し行うことで、いざという時に力を発揮できるのだと教えてくれた隊員の目が輝いていたのが強く印象に残っています
隊員の皆さん、撮影では多大なご協力をいただき、ありがとうございました。
今後とも、我々の安全を空から守っていただきますようお願い致しますねm(_ _)m
なお、県民の友<9月号>では、東日本大震災の際、被災地に防災ヘリコプター「きしゅう」で赴き、実際に救助活動に従事されたK隊員のメッセージも掲載していますので、ぜひ、ご覧くださいね。9月1日以降は、県ホームページでも閲覧できます。
さて、候補②については、串本町立串本幼稚園での避難訓練の様子です。
串本幼稚園は、独自の取り組みとして県内でも珍しい、でも、とても役に立つ避難訓練を行っている幼稚園だという情報をキャッチし、取材に行ってまいりました。
串本幼稚園の園長先生の発案で、東日本大震災後「子どもたちの命を守るためには、少しでも早く高台に逃げるしかない。」との思いから始めた津波避難訓練。
この訓練は、子どもたちが登園し、それぞれ園庭の遊具やおもちゃで遊んでいる最中、リーダー(年長児の担任)からの号令を合図に、海抜18.5メートルの高台へダッシュ!で避難するというもの。それも、“毎日”やっているとのことで驚きです!
撮影については、いつも通りの真剣な避難訓練を行っていただきたかったので、我々が撮影にきているということを事前に子どもたちには伝えず、ひそかに園庭の外でスタンバイしていました。
訓練時間になり、年長児の先生の合図を受け、子どもたちが勢いよく高台めがけて駆け出してきました。決して慌てることなく、まわりの友達を押したり突いたりすることなく整然と…。でもテキパキとした行動に、日々の先生方の指導の賜物という感慨深い気持ちでシャッターを切り続けました。
実は、私達も撮影前に実際に坂を走ってみましたが、結構な急勾配で、かつ距離が長いため、大人でも結構辛い…。そんな坂道を一生懸命駆け上がっていく子どもたちの姿を見て、考えさせられる取材となりました。
小さな子どもたちが、決して誰かを頼ることなく、自分の力だけで津波から逃げるため懸命に急斜面を駆け上がっていく姿を見て、我々大人も大いに見習う必要があると感じたとともに、県民の皆さんにも伝えなければならないメッセージであろうと強く感じた取材となりました
園長先生は、「はじめは、遊び道具を途中で投げ出し、避難することを嫌がる園児がいたり、また、急な坂道で転倒する園児がいました。しかし、今では園児全員が号令とともに自ら駆け出すようになりました。同時に、足腰が強くなったことで、転倒する園児が激減しました。これも、日々の訓練のおかげです。」と微笑まれていました。
先ほどの、水難救助訓練で教えていただいた隊員の話もそうですが、日々、繰り返し同じことを行うことで、頭ではなく体で覚えることができる。そして、繰り返し反復することで、はじめて有事の際に力を発揮できるのだということを感じました。
串本幼稚園の園長先生をはじめ諸先生方、撮影にご協力をいただき、また、大切なことを教えていただき、本当にありがとうございましたm(_ _)m
そして、写真を持ち帰り、レイアウト業者にタイトル挿入してもらったのがこちらの6枚。
この中から9月号の表紙が決まります。タイプは違いますが、どちらにしても何かを訴える力があります。どれも防災特集に相応しい表紙です。
さて、皆さんならどれを表紙に選びますか?
お手元に県民の友が届いたらお確かめくださいね!
県の広報誌「県民の友」は、「わかりやすい広報誌、あなたと県を結ぶ広報紙」をモットーに担当者二人で頑張っています。毎月、「特集」と「お知らせ」を交互に担当し、私にとっては今回で2度目の「特集」担当となります
さて、先日、9月号の表紙撮り(取材)のため“南紀白浜空港”と“串本町”へ。
9月号は防災特集。表紙は特集のテーマに合ったものでなければなりません。
候補①は、和歌山県防災航空隊の防災ヘリコプター「きしゅう」とその訓練の様子。
ということで、和歌山県防災航空隊の基地である南紀白浜空港に、カメラマンと共にお邪魔してきました。
白浜空港に到着後、挨拶もそこそこに、まずは防災航空センターの事務所で訓練内容の説明を受けました。そこで、撮影場所を決定し、同時に出来上がり写真をイメージし、おおよそのアングルまで決定します。
その後、今回の訓練ポイントである、南紀白浜を代表する真っ白でサラサラの砂で有名な“白良浜”の少し南側に位置する“五色ケ浜”へ。防災航空センターの職員さんの案内のもと、現地まで先回りし、撮影の準備を行いました。
訓練が開始され、丘の向こうから爆音を轟かせながら防災ヘリコプター「きしゅう」が、目前に姿をあらわしました。「きしゅう」の飛行スピードと勇ましい姿に、つい仕事を忘れ見入っていると、あっという間に機内から隊員2名を海面に下ろす作業が始まりました。
さすが、プロ。すごく手際がいい(当然ですが…)。
今回の訓練は水難救助訓練。海面で救助を待つ要救助者(ヘリコプターから降りた隊員)を、ヘリに設置しているリフトを使って救助、機内へ収容するというもの。
この訓練は、ヘリコプターを上空でピタリと停止させる機長の「腕」と、リフトを操作する隊員の感覚、実際にリフトに吊られ海上まで降下し、要救助者を救助する隊員の三者の絶妙な呼吸が求められるという。まさに、「あ・うん」の呼吸が必要なのだとか…。
本番さながらの救助訓練を隊員を入れ替え合計6回行い、その間、我々は撮影場所を変え、アングルを変え、少しでも良い写真を撮ろうとシャッターを切り続けました。
訓練終了後、このような厳しい訓練を繰り返し行うことで、いざという時に力を発揮できるのだと教えてくれた隊員の目が輝いていたのが強く印象に残っています
隊員の皆さん、撮影では多大なご協力をいただき、ありがとうございました。
今後とも、我々の安全を空から守っていただきますようお願い致しますねm(_ _)m
なお、県民の友<9月号>では、東日本大震災の際、被災地に防災ヘリコプター「きしゅう」で赴き、実際に救助活動に従事されたK隊員のメッセージも掲載していますので、ぜひ、ご覧くださいね。9月1日以降は、県ホームページでも閲覧できます。
さて、候補②については、串本町立串本幼稚園での避難訓練の様子です。
串本幼稚園は、独自の取り組みとして県内でも珍しい、でも、とても役に立つ避難訓練を行っている幼稚園だという情報をキャッチし、取材に行ってまいりました。
串本幼稚園の園長先生の発案で、東日本大震災後「子どもたちの命を守るためには、少しでも早く高台に逃げるしかない。」との思いから始めた津波避難訓練。
この訓練は、子どもたちが登園し、それぞれ園庭の遊具やおもちゃで遊んでいる最中、リーダー(年長児の担任)からの号令を合図に、海抜18.5メートルの高台へダッシュ!で避難するというもの。それも、“毎日”やっているとのことで驚きです!
撮影については、いつも通りの真剣な避難訓練を行っていただきたかったので、我々が撮影にきているということを事前に子どもたちには伝えず、ひそかに園庭の外でスタンバイしていました。
訓練時間になり、年長児の先生の合図を受け、子どもたちが勢いよく高台めがけて駆け出してきました。決して慌てることなく、まわりの友達を押したり突いたりすることなく整然と…。でもテキパキとした行動に、日々の先生方の指導の賜物という感慨深い気持ちでシャッターを切り続けました。
実は、私達も撮影前に実際に坂を走ってみましたが、結構な急勾配で、かつ距離が長いため、大人でも結構辛い…。そんな坂道を一生懸命駆け上がっていく子どもたちの姿を見て、考えさせられる取材となりました。
小さな子どもたちが、決して誰かを頼ることなく、自分の力だけで津波から逃げるため懸命に急斜面を駆け上がっていく姿を見て、我々大人も大いに見習う必要があると感じたとともに、県民の皆さんにも伝えなければならないメッセージであろうと強く感じた取材となりました
園長先生は、「はじめは、遊び道具を途中で投げ出し、避難することを嫌がる園児がいたり、また、急な坂道で転倒する園児がいました。しかし、今では園児全員が号令とともに自ら駆け出すようになりました。同時に、足腰が強くなったことで、転倒する園児が激減しました。これも、日々の訓練のおかげです。」と微笑まれていました。
先ほどの、水難救助訓練で教えていただいた隊員の話もそうですが、日々、繰り返し同じことを行うことで、頭ではなく体で覚えることができる。そして、繰り返し反復することで、はじめて有事の際に力を発揮できるのだということを感じました。
串本幼稚園の園長先生をはじめ諸先生方、撮影にご協力をいただき、また、大切なことを教えていただき、本当にありがとうございましたm(_ _)m
そして、写真を持ち帰り、レイアウト業者にタイトル挿入してもらったのがこちらの6枚。
この中から9月号の表紙が決まります。タイプは違いますが、どちらにしても何かを訴える力があります。どれも防災特集に相応しい表紙です。
さて、皆さんならどれを表紙に選びますか?
お手元に県民の友が届いたらお確かめくださいね!
Posted by チーム県民の友K at 11:07│Comments(0)
│広報一般
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