2014年10月10日
期待の新魚種スマの種苗生産試験が順調です!
【スマ:Euthynnus affinis スズキ目サバ科スマ属 地方名:ヤイト、ヤイトガツオなど】
和歌山県水産試験場では、新たな養殖対象種として注目されるスマの種苗生産試験に取り組んでいます。刺身が非常においしく、滅多に水揚げされない貴重な魚です。串本などの冬場の水温が高い海域の養殖対象種として期待が高まっています。
東京海洋大学館山ステーションで産まれたスマ受精卵を水産試験場へ輸送し、円形水槽(15t)に収容しました。19日間でごらんの通り、元気な稚魚に育ちました。平均全長で4.6cmです。スマの種苗生産では、東京海洋大学・西南水産株式会社からご指導・ご支援を頂きました。ありがとうございました。
ここから、野外水槽(20t)4面へお引っ越しです。
水槽の海水を少しずつ抜いてゆき、くるぶしまで水位を下げます。
ナイロン製のタモ網ですくって、写真のように5~6尾ずつ運びます!
そのあとは、とにかく急いで新しい水槽へ!!
場長以下職員総出で稚魚を運搬。みんな、ヘトヘトですが・・・
さて、今回の生産結果は?
なんと、昨年度の記録(日本初記録:1,122尾)を大幅に更新して、
2,226尾でした!!
新しくて大きな水槽へ、
スマの稚魚達、気持ちよさそうに泳いで行きました。
(文責:水産試験場 山内信)
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